フランスに多い道名&パリ長い道ランキング、[道]の種類

「xx通り」の意味で使われるフランス語はたくさんあり、どんな感じの道なのかを推測することができます。親しみがあるものをリストアップしてみます。

Villa Flore

一本道にも複数の名前

パリでは、見た目上は連続した道なのに、地図上は細切れにされていて、途中で名前が変わるというパターンが多いです。
明治通りのように、同じ名前のまま長く続いていた方が、道を走る人にとってはわかりやすいと思いますが、
住所についてのページ↓で書いたように、フランスの住所は、道(や広場など)の名前で決まるので、そうもいきません。
建物だらけの都会で、道が長いと、住所の番地が大きくなってしまいます。
なんとか通り17532番地と聞いたら、どこなのかわかりにくいですが、
細切れになっていれば、通りの名前を聞いただけで範囲が絞り込めるので実用的なんですね。

パリの長い道路ランキング

  1. Boulevard périphérique 35.5km
  2. Voie Georges-Pompidou 13km
  3. Avenue Daumesnil 6.27km
  4. Rue de Vaugirard 4.36km
  5. Rue des Pyrénées 3.515km

以下、Boulevard Saint-Germain 3.15km、Rue de Charenton 3.15km、 Rue de Rivoli 3.07kmと続きます。
1位のBoulevard périphériqueは、パリの外周をぐるっと囲む道路なので飛び抜けて長いですが、
2位のセーヌ川沿い(北側)の Voie Georges-Pompidouは、その1/3ちょっと。
3位はさらにその半分の長さで、5位から9位までは全部3km台です。

東京の道路も調べてみると、 明治通りは33.3km、外堀通りは12.375km、靖国通りは11.2kmでした。
760.9 kmもある国道2号や甲州街道に番地を振ったら、終点の番地はいったい何桁になることでしょう:)
道に住所が絡まないと、道の名前を細切れにしなくていいのがメリットですね。

フランスに多い道・広場の名前ランキング

  1. Rue de l’Église (7965) : 教会通り
  2. Place de l’Église (5755): 教会広場
  3. Grande Rue (3943): 大通り
  4. Rue du Moulin (3566): 風車通り
  5. Place de la Mairie (3430): 市役所広場
  6. Rue du Château (2963): シャトー(お城など)通り
  7. Rue des Écoles (2779): 学校通り
  8. Rue de la Gare (2771): 駅通り
  9. Rue de la Mairie (2672): 市役所通り
  10. Rue Principale (2452): メインストリート

参照: La Poste(郵便局) のデータ

このTOP10を見ると、みんなが昔から自然に呼んでいた名前がそのまま正式名称になったような感じのものがほとんど。
生活に必要な公共の場所(学校、市役所、駅)と、目立つ目印(お城、風車)と、ざっくり系(メイン・大通り)の3タイプに分けられますね。

カトリック国だけあって、数では教会が圧勝。人々の生活に欠かせない大切な場所で、地域の主役だったんだなとあらためて思いました。

Slate.frの調査(http://www.slate.fr/story/115683/noms-rues-les-plus-courants) によると、通りにつけられた人名では、Charles de Gaulle(シャルル・ド・ゴール)が3903件でトップ。
さまざまなワクチンを開発した生化学者・細菌学者 Louis Pasteur(ルイ・パストゥール/パスツール)が2番目に多く(3354件)、
『レ・ミゼラブル』『ノートルダム・ド・パリ』などの作品でおなじみの詩人、小説家 Victor Hugo(ヴィクトル・ユーゴー)が3番目(2555件)で、社会主義者で政治家のJean Jaurès(ジャン・ジョレス/ジョーレス)2370件、レジスタンス運動を指導した政治家Jean Moulin(ジャン・ムーラン)2215件と続きます。

rue, avenue, boulevard etc. フランス語の「道」の違い

フランスの住所は「番地+道や広場などの名前+区ごとの郵便番号」だと別ページで書きましたが、道にはいろいろな種類があります。

  • (Une) avenue(略すとAV) : 広々した大通り。元々は歩道に街路樹が植えられている大通りのことだったので、今もAv. des Champs-Élysées(アヴニューデシャンゼリゼ シャンゼリゼ通り)のような、緑の多い道がある。
  • (Un) boulevard(略 BD) : 元々は、パリの城壁跡に作られた、パリをぐるっと囲む環状道路のこと。見た目はAvenueと同じく、街路樹が植えられた歩道が付いていることもある、車線数の多い広い道です。
    Boulevard Saint-Michel(ブルヴァーサンミッシェル サンミッシェル大通り)、Boulevard Saint-Germain(サンジェルマン大通り)など。
  • (Une) rue : 上の2つに比べると小さめの道。数が多いです。
  • (Un) Quai : 川、運河、港、湖などの岸辺の道。水辺なので、気持ちいいところが多いです。パリではセーヌ川沿いに多く、Canal Saint-Martin サン・マルタン運河にもあります(Quai de Jemmapesなど)。
  • (Une) allée : 両側に木が植えられている小道(木がなくなっても名前が残るケースも)。俳優の名前がついたAllée Louis de Funèsなど。
  • (Une) impasse(略 IMP) : 行き止まりになっている道。Impasse Saint-Eustacheなど。
  • (Un) Passage : 通路。細い道で、車用ではないことが多く、建物に挟まれている廊下のようなイメージのところも。Passage des Maraisなど。
  • (Une) Promenade : 散歩道。たいてい自然が多くて気持ちよく、お散歩にぴったりの道です。Promenade René-Capitantなど。
  • (Une) Villa : 私道。ヴィラというと、別荘・邸宅の建物が真っ先に思い浮かびますが、(別荘地などの)プライベートな道の意味もあります。

水辺だけじゃなく並木まで判断基準になっていて、散歩して気持ちいい道や、車線が多そうな道が、名前からなんとなく分かります。
街路樹がなくなった今でも名前は昔のままになっている道など、命名当時と現状にズレが生じていることもあるので、確実ではないですけどね。
昔の方がもっとそれぞれの違いがはっきりしていて、分かりやすかったんじゃないかと思います。

カタカナは見ない方がいいですが、一応よく使われるカタカナ表記も書いておくと、アヴニュー、ブルヴァール、リュ/ルー、ケ、アレ、アンパス、パッサージュ/パサージュ、プロムナード、ヴィラです。

さいごに

フランス式に道の名前が住所になっていると、住所を聞いただけで場所が分かるのが便利ですが、 住所に道を使わない日本式だと、道の名前を昔のまま残すことができ、ドライブする人にとって楽というメリットがあるんですね。
どっちがいいと簡単に決められないことの一つだなと思いました。

08/2018 08/2018

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