フランス語:Merde(糞)をBonne chance(幸運を祈る)の意味で使う

フランス語の merde は、英語の shit にあたる言葉です。
「くそっ!」の意味でも使われますが、
試験、面接、舞台、試合などに臨む人に、
« Bonne chance ! »(グッドラック/ 幸運を祈る/ 頑張って)の代わりに、
« Merde ! »と言ったりもします。
もちろん吐き捨てるような言い方ではなく、Bonne chanceっぽい顔で:D

その起源は定かではありませんが、19世紀の演劇界から来ているという説が有力です。
当時の観客は、劇場に行く時、馬車を利用していました。
公演が好評で観客が多くなればなるほど、劇場の前で待つ馬のフン(merde)も多くなります。

当時の演劇関係者たちは迷信深く、本番前にBonne chance !と素直に言ってしまうと、
逆に不運を招く・縁起が悪いと信じていたため、
代わりに、(馬糞=観客がいっぱい来ますように!という意味で)« Merde ! » と言うようになったのだそうです。

そういえば英語にも、« Break a leg! »という表現がありますね。
舞台が好評だと歓声に応えて出演者が何度もお辞儀をする(その時に脚を曲げる)のが起源だと言う説ほか諸説ありますが、
演劇に由来しているという点と、舞台が始まる前に« Good luck »と言うのは縁起が悪いから、逆にイメージが悪そうな表現を使うようになったという点で、フランス語と同じです。

どちらも、幸運とかけ離れた表現でありながら、ひそかに縁起も担いでいるとは、さすが。
舞台の成功は、実力だけでは足りず、不確定要素に大きく左右されるんだということが分かります。

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11/2018

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