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音楽や映画の影響か、日本ではフランス語といえばウィスパーボイスというイメージが強いですが、フランスの日常ではそれほど「囁くようなフランス語」は耳にしません。
映画『男と女』のアヌーク・エメのようなステキなウィスパーヴォイスはレアで、街で聞いたら、フラフラとついていきたくなってしまうかもしれません
パリでそういう話し方をする人は、ラジオ局FIPの女性くらいだったり…と思ったりもします。
パリの若い層の間では、鼻にかかった話し方が流行してるし、そうじゃなくても、腹式呼吸してるのかと思うくらい、腹の底からしっかりハリのある声を出す人が圧倒的に多いです。
フランス語の母音は音にブレがなく、始めから最後まで同じ強さではっきり発音され、音の太さが一定で明確だから、濃く聞こえるのかもしれません。
ウィスパーヴォイスで歌う歌手にしても、無理にささやいてると感じてしまう人が結構いたり
フランスでは、極端なささやき系ヴォーカルは好まれないようで、ラジオやネットのレビューを見聞きしても、「ひたすらささやく歌い方は感情表現がなくて単調だ」と考える人も多いようです。
ささやきフレンチヴォーカルは日本での方が人気なんじゃないかなと思います。私もクロディーヌ・ロンジェやコラリー・クレモンのような可愛いささやきヴォーカルが大好きです。
日本通のフランス人が「日本人の真似」をする時、ため息交じりのようなささやき声で話します。日本人は子音の打ち方が弱く軽く、母音も小さく、吐く息の量に比べて声が小さく、語尾が消えがちということらしくて。
実はウィスパーヴォイスは、日本語を母国語とする人に向いているのかもしれません。
11/01/2007
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