ファストフードが栄養価表示開始

肥満や成人病に関する感心が高まっているフランス。
そういう病気をまねく原因、体に悪い食事(malbouffe)の代表とされているファーストフードですが、
今後はカロリー、プロテイン、糖分、塩分の含有率や栄養価などを
パッケージに表示する動きが広まりそうです。

まずフランスのQUICK(フランスのファストフード店の中では結構好き)が、
2月16日から栄養価表示を始めるそうです。
表示はジャイアントハンバーガーは男性1日の必要栄養量の27%、女性の28%で…といった具合。
そうすれば消費者が食事のバランスを整えられるだろう、とのこと。

マクドナルドは去年からすでにオーストラリアで栄養表示を始めているそうですが、
今度はイタリアのトリノで、冬季オリンピック開催と同時(2月7日)に栄養表示を開始するそうです。
行かれる方はぜひチェックを :)

マクドナルドは、法で定められる前にすすんで消費者にバランスのいい食事について
知識を提供していきたい、と意気込んでいて、
イタリアからベルギー、フランスへと徐々に範囲を広げる予定だとか。
さらにマクドナルド・フランスは、脂質を減らすように努力しつつ、
栄養について知り、運動をするよう、消費者にすすめていくそうです。

成人病を招く原因なのは否定できないから、責任を持って対策を練らなくては、とはいいますが、
いくら栄養知識を提供しても、商品が変わらない限りやっぱり無理がありますよね 。
フランスではファストフードは体に悪いとさんざん言われていますが、
分かっていても消費者は食べ続けているのですから。
「こっちはきちんと栄養価表示しているんだから、体に悪いのを承知で食べるのは個人の責任でしょ、
責めないでね」という考えが裏にひそんでいたりして…

まぁとにかく、栄養表示を実際に見て怖気づく人は少しはいるかもしれませんが、
食べる人はモリモリ食べ続けることでしょう。

03/02/2006

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