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前作”Breakfast On The Morning Tram”から約2年半。
心待ちにしていたステイシー・ケントの新アルバム«Raconte-Moi…»がリリースされます。
フランスで何度もコンサートを行ってきたステイシー・ケント。これまでもセルジュ・ゲーンズブールの”Ces petits riens” や、シャルル・トレネの”Que reste-t-il de nos amours”など、フランス語の曲をアルバムに収録していますが、今回はステイシー初の全曲フランス語アルバムです。
1曲目は、アントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)作の曲に、フランスのGeorges Moustaki ジョルジュ・ムスタキがフランス語歌詞をつけて歌ってヒットさせた”Les Eaux De Mars”(三月の水)。
ボサノヴァの名盤「エリス&トム~ばらに降る雨」でも、1曲目に収録されている、大好きな曲です。
南半球のブラジルでは「三月の水」は秋に降る雨ですが、ムスタキの仏語訳では春の雪融け水となっています。
2曲目は、若手のケレン・アン&バンジャマン・ビオレー作で、Henri Salvador アンリ・サルヴァドールが歌ってヒットさせた”Jardin d’hiver”(冬の庭)。ノスタルジックな雰囲気がたまりません
9.”Les Vacances Au Bord De La Mer”は、Michel Jonasz ミシェル・ジョナスの曲。
7曲目の”C’est Le Printemps”は、Oscar Hammerstein II/ Richard Rodgersによるジャズスタンダード曲”It Might As Well Be Spring”のフランス語ヴァージョンです。
パリのジャズラジオ局TSFの番組”Le 20h de TSF”が早速このアルバムを取り上げるそうで、
ステイシーのフランスとの関わりエピソード(祖父がフランスにしばらく住んでいて、彼女自身も学生時代をフランスで過ごしたことがある etc…)を紹介しています。
オンエアは3月26日金曜日の現地時間20hから。日本時間では午前4時からです。
4月2日に南仏ニース、5月15日にパリのGrand Rexでコンサートが行われるそうです。
フランスのユーザーレビューを読むと、ステイシーにしてはジャズっぽくないとか、市場拡大狙い?とか、英語圏ジャズヴォーカリストがフランス語で歌うのは微妙、とかいう意見も見かけますが、
ちょっとした英語訛りは魅力になりますし(ジェーン・バーキンがいい例)、フランスでの知名度もさらに上がるんじゃないかなと思います。
リリース直後にCDを買ったら、しばらくしてボーナストラックが追加された盤が何枚も出て
悔しい思いをすることもしょっちゅうだけど、やっぱり待てません
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