フランスのバレンタイン、Ben、下着

日本でバレンタインのイメージといえばチョコレートですが、その結びつきは、日本のお菓子会社の発明だと聞いたことがあります。
フランスのバレンタインは、恋人同士がプレゼントを贈りあう日。バレンタイン=チョコレートという結びつきはなく、義理チョコや、ホワイトデーの何倍返しなどもありません。
お店のプロモーションや飾り付けにもクリスマス並の意気込みを感じます。
日本でバレンタイン商品として出るのは、チョコレートについで、手袋、マフラー、財布、ネクタイなどの小物、身に付けられるもの。高級感あるものや、手作りのものがわりと好まれているようですよね。
フランスでもそういうものは人気ですが、他によくあるのが、ペンや腕時計。
男性から女性に贈るのは花、アクセサリー、スカーフ、香水携帯用スプレー容器、下着、女性から男性にはウイスキー携帯瓶なんかも。
平均予算は日本より低いという実感があります。
バレンタインでもクリスマスでも、妙な置物や、奇抜なデザインのくだらないおもちゃなど、もらったとき笑えるけど後どうしようか考えてしまうような物も結構贈ったりします。一発勝負という点で、びっくり箱と同じです。 ネットでちょっと検索しましたが、実店舗ほどジャンクなものがありませんでした。

検索中に、見覚えのある字を発見。
BENのおそろい歯磨きセット http://www.evene.fr/boutique/index.php?idp=18

BENは、フランスでは知られた面白いアーティストです。私はパリのForum des Imagesの映画館で見たフィルムで、若い頃の彼のアートを知りました。 道のド真ん中で食事をしたり、布に包まって移動するなど、今ではベタとも見えかねない前衛的というかシュールな実験を繰り返す若き日のBEN。
その若い自分の行動を、年をとった本人がとぼけた声で飄々と解説しているのがおかしくて、大笑いしました。いいキャラクターです。
この人は黒地に白で面白い文を書くというアートでも有名で、字がとても可愛いく、ダイアリーなどのグッズも出ています。

上のお買い物ページでもう一つ気になったのは、 自分の生まれた日の本物の新聞です。
http://www.evene.fr/boutique/index.php
約50ユーロ、7000円程。他のガジェットと比べると結構高めです。 自分が生まれた日のことなんか読んでも記憶にないし、テンション上がりそうなイメージがないんですが、
もらったら意外と楽しいのかなぁ。生まれ年のワインの方が、私もこんなにドロドロ?と複雑な気分になれておもしろいですが :D

フランス人は女性にランジェリーを贈ると書きましたが、日本では男性が一人で女性の下着売場をうろつくのは結構勇気がいりますよね。
もらった女性の方の反応もまちまちじゃないでしょうか。 フランス人の男友達が、日本人の女の子に「ラグジュアリーなランジェリー上下セットを贈りたい」と相談してきたときに、ひくかもと教えたら、なんで?とふしぎがられました。大好きな恋人か夫からの贈り物ならありですが、そうじゃないと微妙ですよね。

私が中学生のころ、イギリスに出張で行った父が、仕事の合間にハロッズの女性下着売場を一人でうろつき、この上なくスケスケなレースの下着を母のために買ってきたことを思い出しました。
中学生の子供には、いかにもおざなりな子供向け人形を買ってきたのを考えても、父のエロスパワーはたいしたもんです。
友達には、お父さん勇者だねと笑われてたんですが、ヨーロッパでは普通なんですね。 高島屋じゃなくハロッズにして正解です :D

09/02/2006

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