
日本でフランス語の数といったら、アン、ドゥ、トロワ、キャトルですが、カタカナ発音と実際の発音はかなり違うので、まずは聞いてみてください。
詳しい説明は、聞こえた音がどれかを当てるクイズの後で♪
フランス語数字は難しい・ややこしいと言われますが、しくみが分かれば大丈夫です。
フランスは小切手(chèque シェーク)の使用率が、ヨーロッパ他国に比べて高い国です。徐々に利用率が減少しているとはいえ、2017年でも利用率がまだ10%あります。
小切手を使う時は、まるでスペルのテストみたいに、数字をフランス語で書く必要があります。
クレジットカードの利用率が53%まで上がっているので、今後チェックを使う機会は減っていくでしょうが、覚えておいて損はないですよね。
ざっくり数字を聞いてエクササイズ
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10
11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19
Q1.J’aians. 私は 歳です。
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10
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11
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12
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13
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14
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15
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16
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18
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19
20 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29
30 31, 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39
40 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49
50 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59
60 61, 62, 63, 64, 65, 66, 67, 68, 69
70 71, 72, 73, 74, 75, 76, 77, 78, 79
80 81, 82, 83, 84, 85, 86, 87, 88, 89
90 91, 92, 93, 94, 95, 96, 97, 98, 99
100-
21
-
32
-
43
-
54
-
65
-
76
-
87
-
94
101 … 108 … 211 … 500 … 600 … 700 … 800 … 999, 1.000
-
175
-
288
-
397
-
469
-
1896
-
2020
-
2270
-
1998
-
269186
-
303897
-
404678
-
518790
1から10億までの数字 つづりと解説
1から20台までの数リスト
スペルは次の通り。数字をクリック/タップで音声再生できます。
- 1un/une
- 2deux
- 3trois
- 4quatre
- 5cinq
- 6six
- 7sept
- 8huit
- 9neuf
- 10dix
- 11onze
- 12douze
- 13treize
- 14quatorze
- 15quinze
- 16seize
- 17dix-sept
- 18dix-huit
- 19dix-neuf
- 20vingt
- 21vingt et un
- 22vingt-deux
- 23vingt-trois
- 24vingt-quatre
99までの数は、接着剤でつなぐ
表を見ていただくと分かりますが、フランス語の1から99までの数は、間に接着剤をつけて、ひとかたまりにします。
ほとんどの数字は、ハイフン「–(フランス語で tiret または trait d’union)」(ティレ、トレデュニオン)を間に入れてつなぎます。
21, 31, 41, 51, 61, 71は例外で、間に「et」を入れてくっつけます。この場合、etが、後ろのt /teと合体して、..te(..テ)と発音されます(ex.ヴァンテアン)。
21や31のun/uneも名詞の性で変える
フランス語はすべての名詞が男性か女性か決められています。
1がつく数字は、数を単体で使う場合や男性名詞と使う場合はun、女性名詞と使うならuneにします。
Ex. : vingt et un hommes(21人の男性), vingt et une femmes(21人の女性)
30-60台の数リスト
- 31trente et un
- 41quarante et un
- 51cinquante et un
- 61soixante et un
- 32trente-deux
- 43quarante-trois
- 54cinquante-quatre
- 65soixante-cinq
スイス式は簡単、フランス式はクセが強い70-90台の数
フランス語の数字がややこしいと言われる原因は、次の70, 80, 90台です。
- 70soixante-dix
- 71soixante et onze
- 72soixante-douze
- 73soixante-treize
- 74soixante-quatorze
- 75soixante-quinze
- 76soixante-seize
- 77soixante-dix-sept
- 78soixante-dix-huit
- 79soixante-dix-neuf
- 80quatre-vingts
- 81quatre-vingt-un(e)
- 82quatre-vingt-deux
- 90quatre-vingt-dix
- 91quatre-vingt-onze
と言っても、別記事↓に書いたように、スイスフランス語では、70はseptante、80はhuitante、90はnonanteとシンプルなんですけどね。
フランスでは、
70は「60 + 10」でsoixante-dix、
80は「4 x 20」でquatre-vingts、
90は「4 x 20 + 10」で quatre-vingt-dixという不思議な数え方をします。
・71は、60 + 11。(上述の21, 31, 41, 51, 61と同じように)間に「et」を挟んで、soixante et onzeとします。
・81 quatre-vingt-unと、91 quatre-vingt-onzeは、et ではなく「–」でつなぎます。ただでさえ掛け算でつないで長いのに、さらにetを入れちゃったら4パートになって、さすがに長いですからね、よかった。
・80 quatre-vingtsは、(発音には関係ありませんが)最後に複数を表すsがつきます。
後ろに数が続く81,82,83…の時など、複数形にならない場合もあります(後述)。
100、1000などの大きい数リスト
最後に、100以上の桁が大きい数を見ていきましょう。
- 101cent un(e)
- 102cent deux
- 200deux cents
- 201deux cent un(e)
- 999neuf cent quatre-vingt-dix-neuf
- 1000mille
- 1001mille un(e)
- 10000dix mille
- 100.000cent mille
- 1.000.000un million
- 100.000.000cent millions
- 1.000.000.000un milliard, mille millions
- 1012un billion
・99までは、et やハイフンを挟んでつないでいましたが、100以上の桁は、スペースでつなぎます。
100未満の数は、離れ離れにならないようにボンドでしっかり固めてグループにするけど、100以上の桁はポストイットのようにフワッとくっついているイメージです。
1001は、後ろに名詞がきて「1001個のxx」という場合、mille et un(e) xx とも言います。
アラビアンナイト “Les Mille et Une Nuits” もそうですね。
書く時必要な複数形”s”のルール
小切手は書かないし、つづりはどうでもいい!という方には不要な、書く時だけ必要な複数形の”s”について。
話すぶんには全く必要ない知識ですが、意外と奥が深くてマニアックだから、フランス語試験の書き問題なんかで出しやすそうですね。
・cent、million、million、milliardなどは、複数形の”s”に関するルールが同じですので、ここではcent族と呼びます。
cent族とvingtが複数形になる条件
80は、quatre-vingtsと複数形の”s”がつきます。
まぁ「4個のりんご」は、名詞の後ろにsをつけてquatre pommesですから、
80も、「vingtという物」が4個ある(4がかけられている)と考えると、確かに複数形にしようと決めた人の気持ちが分かります。
その後に数が続く81以降(quatre-vingt-un…)は、”s”がつきません。
cent族も同じで、
200(=2×100)のように、cent族が複数ある(かけ算されている)、かつ、
整倍数の(より小さい下の桁の数が続かない、キリがいい)時は、
sをつけて複数形にします。
複数形になる例:
cinq cents millions、quatre cents milliards、six cents euros(600ユーロ)
5億(5 x 100 x 1.000.000)は、左(上の桁)の数字によって掛け算されているcentsとmillionsが複数になっています。
下の桁の数がつくため、条件不足で複数形にならない例:
cinq cent quarante personnes(540人)、deux cent quatre-vingt-deux
条件を満たしていても複数形にならない例外
「..番目の」という意味を持ち、序数に置き換えられる時は、上記の条件が当てはまっていても、複数の”s”をつけません。りんごのようなモノ感がないから、しょうがないかな。
La série six cent (la 600e série) : シリーズ600作目
La page quatre-vingt (la 80e page) : 80ページ
L’article trois cent quatre-vingt (le 380e article) : 第380条/項
L’année mille huit cent (la 1800e année) : 1800年
mille(1000)は、常に単数形
千(の)という意味のmilleは不変で、何があろうと複数形の”s”がつきません。
cinq mille
自分に”s”がつかないだけでなく、掛け算してきた相手の”s”も、つかなくなります。
neuf cent mille(centsになりそうなのに、milleの前ではならない)
ただし、海里、マイルという意味の男性名詞としてのmilleは、スペルは同じですが別物です。一般的な名詞と同じく、複数なら”s”をつけます。
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