フランス パリ マンションの住み心地&冬余計寒い理由

住居

フランスでは友人、知人の家や、賃貸物件探しで部屋をいくつも見ましたが、超高級アパルトマンでない限り、不便な点も多い気がします。
まともな物件を探しあてるだけで大変なのに、住んでからも何かと厄介なことが起きるのも日常茶飯事のようです。

日本の賃貸マンションは似た感じの部屋が多く、情緒はありませんが、平均して機能的で、トラブルがパリより少ないと思います。ユーロ高と家賃上昇のせいで家賃が東京と大差なくなっているので、コスパの点では微妙です。

パリでは、昔メイド用だったと思われる屋根裏部屋(狭い、暗い、夏暑い)や、真っ暗な地下洞穴のような謎めいた部屋など、驚きの珍物件もありました。見るだけなら面白くてたまらないんですが、住むとなると覚悟がいりそうです。
今日はフランスの住居について思いついたことをメモします。

Maison, appartement, chambre

日本語でも使われるmaison(メゾン)は、フランスでは一軒家 を指します。パリ市内で生活しようとすると、たいていの場合メゾンではなくstudio(ステュディオ)、appartement(アパルトマン,アパrトマン)か、chambre(シャンブル,シャンブr)を探すことになります。

studio は、日本の1R ワンルーム(一人用アパート、マンション)に相当します。部屋が複数あるものはappartementです。
賃貸の話でchambre といえば、(一軒家やappartement内の)間借りのことで、部屋内にバスルームがある豪華なものから、小さな部屋以外全て共同というものまで条件はまちまちです。
独身中年男性が日本人女性限定で賃貸しているchambre等はたまに面倒な話も聞くので、目をかっ開いて確認した方がいいでしょう。

部屋探しから引越等について詳しくはPETITE FLANERIE*ソゾロアルキ*フランス(パリ)生活実用メモ&リンクにメモしてあります。

ガマンせずにクレーム

パリのStudioやAppartementに住んでいると、日本のアパート並に周りに気を使います。うるさいなどと思ったら堂々とクレームをつける のが普通で、パーティをする時は近所に知らせておく人もいますし、建物玄関に「夜中に椅子等を引きずる音がうるさいというクレームが出ています」等の注意書きが張られることもありますし、水を流すと音が下の階にゴゴゴと盛大に響くから夜トイレにいけないという話もわりと聞きます。

誰かに言われるまで全然音に気づかないこともありますから、さっさとクレームをつける習慣は、我慢のあげく怨恨問題に発展するよりいいのかもしれません。

温度設定が低く、風呂が非力で冬寒い!

フランスの建物、冬は凍えます。特に冬のお風呂と室温には参りました。
家が寒い原因の一つが、暖房の非力さ 。石油など温風を吐く暖房ではなく、じんわり温めるパネルヒーター がついた部屋が多いのですが、時間も電気代もやたらかかる上、何時間熱してもさほど暖まらないものも結構あります。
そんなのは序の口で、外気と変わらないんじゃ?というほど寒い一軒家や、(夏は素敵だけど)冷たい隙間風 が吹き込むアパートをいくつも見ました。
友人の家は暖炉で家全体を暖めていますが、暖炉は薪の状態が変わるので、イメージとは違って結構寒いです。

私は寒くても、フランス人は寒いと感じていないことが多く、室温設定がどの家も結構低め。温度に対する感覚の差を実感します。彼らの方が平均体温が1度高いのと、慣れのせいでしょうか。そういえば手足が凍る真冬でも、吹きさらしのカフェのテラスでくつろいでいるフランス人、多いですしね。

そんな寒い時でも、日本ならお風呂に入れば救われます。が、パリや近郊にはバスタブがない部屋が多い のです。シャワーだけの生活というのは予想以上に体が冷えるもので、雑貨屋で大きいたらいを買ってきてバスタブ代わりに使っているという日本人もいました。

更に悲しいのが、お湯をタンクにためるシステム。
室内のどこかにあるタンクが例外的に大きい家は別ですが、ワンルーム~2KくらいのAppartementの場合、シャンプー二度洗いなんてしていると途中でお湯がなくなり、シャワーが水になるのは当たり前。
二人続けて入ろうものなら、二人目は必ず冷水攻め にあい、髪から水を滴らせつつ「湯水のように」湯を使えることがいかに贅沢かを痛感する羽目になります。
冬の太陽、バスタブ、いくらでも出てくるお湯よ、ありがとう。

11/10/2006

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