フランス人の底なし食欲に完敗

一般的に、フランス人は涼しい顔をしてひたすら食べまくります。とにかく素敵な食いっぷり。

私がそれを目の当たりにしたのは、友達の家にステイした時のこと。
友達の優しいお母さんに”Bon appetit !”とにっこり微笑まれ、
限界をとっくに超えてはいるものの、マダムのおいしい手料理を残すのも気がひけたので、どこかの県の学校の給食で教えられた黄金の三角食べで頑張りました :)

鼻息は荒く、目は血走っていたはずですが、どうにか食べ終わったと安堵した瞬間、
「さあ、チーズはどれにする?」と再びお母さんの笑顔。

フランスでは外国料理を食べに行きでもしない限り、食後は必ずチーズやデザートで締めるものなんだそうで。
友人一家はチーズ数種をたっぷり皿にとり、当然のように軽々と平らげています。
だてに「グルメの国」といわれてない… 完全に敗北です。

フランス人と食事をして、こういう経験をしたことは少なくありません。
料理はおいしくても小食ですから、「少なくしてください、もうちょっと少なく…」
と言わざるをえず、説明しても「気分悪いの?食事がまずいの?」と怪訝な顔というか、ごちそうしがいがないなぁ、という顔をされてしまいます。
私にとっては大食がフランス適応第一のハードルでした。

そんなに食べて太らないの?と思うけど、そりゃもちろん太ります。
あれだけ食べて太らないわけがありません。
肥満は社会問題になっているし、夏になると女性誌ではさかんにダイエット特集が組まれます。
が、そんなことにはお構いなく、けちけち体重計の針なんか気にしてられないよ、とばかりに豪快に食べ飲み楽しむ享楽的な人(BON VIVANT)が、フランスにはまだまだ多いようです。

当然フランス人の標準体型は、日本人と比較すると太め。
それに慣れて食べまくっていると、あっという間に太ります。
フランスで体重計にのらなければ気づきませんが、日本の家族や友人と久々に再会する時、
私が目の前にいるのに、「どこにいるんだろう」とキョロキョロ探されてしまった時は、しまった!と思いました。顔から先に太る人は要注意です :D

11/11/2006

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