建物のボーダーと水玉がポップな雰囲気。
カフェも水玉。
ワタリウム美術館の草間彌生展のメモです
展示は3フロアに分かれていて、壁には彼女が語ったというテキストが。
最上階はインスタレーションで、他フロアは映像がメイン。
当時のテレビのアーティスト紹介番組や、本人が英語で話している映像も。
最初の階のテーブルには文字資料が置いてあり、
60年代の活動を写した写真パネルや立体作品などもありました。
ショップ(On Sundays)には、キーホルダーやカードなどの草間グッズが。
草間彌生(くさまやよい)展 2011年8月6日[土]―11月27日[日]
比較的最近の彼女が出てくる映像を見て、以前小さなギャラリーでの草間弥生展で
偶然ご本人に会って話した時のことを思い出しました。
間を開けながらポツポツ話す彼女は月をさまよっているような印象でしたが、
何かの撮影ということでスタッフに腕をとって連れて行かれ、
カメラの前に立った時には異様な迫力を出していました
肘を上げて水平にクシを構え、前髪を何度かゆっくり垂直にとかした後、
にこやかにほほえむスーツ姿の女性の横で、カメラに向かって全力で目を見開き、
体に力を込めてふるえていたあの姿。忘れられません。
その日私と一緒に行った友達は「彼女は別の世界に行ってる芸術家だ」と言っていて、
このアーティストが八百屋の店先の商品を指で突いては物陰に隠れて眺めるという
端から見ると不可解な動きを繰り返すのを見たことがあるとも話していました。
そのギャラリー展示は、精神病院の個室をアトリエにして制作した絵がほとんどで、
写経や念仏に通じるような、強迫観念を感じさせるような、細かくてすさまじい数の
ドット-水玉と、ネット-網の洪水に圧倒されました。
それに比べると今回のワタリウムの草間展は穏やかな印象でした。
狂気じみた迫力より、おもしろさ・ポップさが強く出ていた気がします。
慣れの問題かもしれませんが…
美術館前はシマシマの洪水。
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