ケ・ブランリー美術館がパリ7区にオープン

アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカ大陸の美術品30万点を収蔵し、うち3500点を常設展示するというLe musée du quai Branly(ケ・ブランリー美術館)が、パリ7区、エッフェル塔の近くにオープン!
常設展だけでなく特別展やイベントも行われるそうで楽しみです。

一般公開初日は6月23日(金)で、無料公開期間(23~25日の3日間)の来場者は2万8千人以上。あまりに来館者数が多く混んだため、27日も追加で無料公開になるそうです。

大きな公園での無料コンサート、パリ各所でライヴを行う1日音楽祭を行ったり、
市内のコンサート・ライヴの入場料を2人で1人分にする期間を作ったり、
新年のイベントに行く人のために大晦日の夜のメトロを無料にしたり、
パリは文化関連ではうれしいことをよくやってくれます。

東京で同じことをしたら恐ろしいほど混んで大変なことになりそうですが、入場料大幅割引期間のコンサートや映画でも、新年イベントでも、日本の祭りや花火大会の時のように身動きがとれない地獄をパリでは経験したことがありません。
人口密度の差か、こういうイベントに慣れていて反応が薄いのか、
趣味でもないのに興味だけで出向く人が少ないのか、理由はわかりませんが
遊びに行ったのに人混みでぐったり疲労、ということが比較的少ない気がします。

美術館の行列といえば、Philippe Delerm フィリップ・ドレルムの小説
“Il avait plu tout le dimanche”を思い出します。
主人公は地味だけどちょっと変わったこだわりをいろいろ持つ人物。
彼が美術館に行く楽しみは、展覧会自体よりも
話題の展覧会の入口にできる長い行列で順番待ちをすること。
読んだときは、行列も意外と楽しめるものなのかな…と一瞬だけ思いました:D

しばらくは混みそうなケ・ブランリー美術館ですが、庭の緑を眺めたり、人間観察したりしていれば、列も短く感じるかもしれませんね:)

Musée du Quai Branly

37, quai Branly – portail Debilly 
75007 Paris
開館時間:火~日 10h-18h30(木曜は21h30まで)
閉館日:月曜日
(2006年6月時点)

26/06/2006

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