ピカソの絵に穴

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ピカソの絵画を人に売ることになり、友人に最後のお披露目をしている最中、 自ら肘で絵に穴をあけてしまったという、笑えるような泣けるような記事を見かけたのでメモ。
「米カジノ王、ピカソの165億円絵画に「肘鉄」で穴」
CNN.co.jp http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200610180015.html

とっさに映画「Bean ビーン」を思い出してしまいました。 Rowan Atkinson ローワン・アトキンソン演じる間抜けな主人公が くしゃみで肖像画の顔部分を汚してしまい、 無茶苦茶な方法でごまかそうとする…というストーリー。 絵はホイッスラーの「灰色と黒のアレンジメント 母の肖像」でしたね。 (Arrangement in Grey and Black: The Artist’s Mother/James Abbott McNeill Whistler) 沈んだトーンの静謐な絵画との対照で、ミスター・ビーンのおかしさが際立っていました。

さて、今回肘鉄を食らったピカソの絵のタイトルは「LE REVE(夢)」。「夢」が破れたんですね。
買い手は投資家と書いてありますから、投資目的で購入した可能性があります。
オードリー・ヘップバーン主演の「おしゃれ泥棒」に出てくる、贋作ビーナス像に惚れこんでしまう金持のように、作品自体に愛着を持っていたんだとしたら、悲しくて眠れないだろうな…と想像すると、逆に投資目的の方が救いがある気がします。

それにしても165億円なんて、まるで実感がわかない額です。
芸術作品の価値は時代によって変わるものですが、モディリアーニやゴッホ等のように、作者はたいして評価されないうちに死んだのに、現在は高値取引されている作品が多いことを思うと、複雑な気分になります。

19/10/2006

Message

  1. mari より:

    私もミスタビーンを思い出しました。いっしょですね。ほんと穴あけたのが、自分でよかったですね。最初、美術評論家が穴あけたってきいてたから(そのほうがおもしろいけどね)

    • mina より:

      mariさんはじめまして。
      やったのが評論家だったら、さらに大変なことになっていたでしょうね~。

      このカジノ王が話しているところを見たら、強者!って感じで、
      もしかしたら、CD1枚壊しちゃったくらいの感覚だったりするのかな~と思いました。

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