近日公開の気になるフランス映画2本
Jane Birkin, Catherine Jacob, Caroline Cellierの3人が共演する”Thelma, Louise et Chantal”(2009)。
Benoît Pétré ブノワ・ペトレ監督本人も出演しているようですね。
音楽は、ケレン・アン KEREN ANNで、サウンドトラックにはヴァネッサ・パラディやバンジャマン・ビオレーなどの名前も。
ジェーン・バーキンのイメージを60-70年代映画のままキープしたい人にはおすすめしませんが、フランスでは本日3日公開。日本でも近日公開だそうです。
予告編(フランス語)
2本目は、鬼才ギャスパー・ノエの新作 “Soudain le vide” エンター・ザ・ボイド。
ブエノスアイレス、ニューヨークを経て12歳でパリに来たというこの監督、
トラウマになりそうな映画を、忘れた頃に出してくる、強い毒の持ち主です。
インタビューを見るたびボソボソ早口で話す不思議な雰囲気の人だなという印象をうけます。
“Carne”カルネ (1991)、”Seul contre tous”カノン (1999)も、生々しくてすさまじかったですが、
“Irr?versible” アレックス (2002)を見てからは地下通路が怖くなりました。
人生、元に戻せない、巻き戻せない(irréversible)というメッセージを
あんな恐ろしいかたちで表現するとは…。
なぜか全部映画館で見ちゃったものだから、余計すごかった…
六本木のフランス映画祭では、3月20日(土)夜に、この2本が続けて上映されるそうです。
ギャスパー・ノエ監督作品の方が明らかに深夜向きでしょうが、
映画館を出る時ショックから立ち直れるように、
“Thelma, Louise et Chantal”の女性3人フィルムを後にして
緩和して欲しい気もしました。
ノエ監督作品を映画館で見る時は、ちょっと覚悟がいります。
Message