早くフランス語で話せるようになるための勉強法

日本の学校の英語やフランス語などの授業は、必ず教科書(文字)を使って、動詞活用表などの文法とスペルを覚えて、日本語訳したりするのが定番です。
それが当たり前の外国語学習の仕方だと思っている人もいますよね。
でも、この方法は、日本語を話したい外国人に、漢字から教え始めるようなもの。世界共通のやり方ではありません。
フランス語をとにかく話せるようになりたい人には、もっと効率のいい勉強方法があります。

外国語会話が苦手な日本人が多い原因は、学校式の勉強

流暢にペラペラとフランス語を話すスペイン語圏・ドイツ語圏・英語圏などの人がフランス語の試験を受けると、点数がやけに低くてビックリすることがよくあります。
母国語と共通点がある、TVや街などで聞き慣れている、というのもありますが、
学校で音・会話を中心に学び始めた人たちは、「話すのは楽しいし簡単だけど、文法やつづりはつまらないし難しくて苦手」とよく言います。
実際、外国語会話は、楽しくて身につきやすいものですが、日本人は逆に、発話や聞き取りが苦手で、「何年も授業を受けたのに全然話せない」という人も多いですよね。その大きな原因は、日本の学校式の勉強方法です。
最近では、会話フレーズを中心に耳から学ぶ方式が一般化して、日本人の勉強方法も変わり始めてはいますが、学校英語が退屈で外国語嫌いになってしまった人はたくさんいます。

日本の学校の授業が文法の書き問題中心だったのは、単に、発音や会話を教えられる先生不足のためでしょう。暗記ものは教えるのが簡単で、先生によってバラツキが出にくいですから学校側には好都合ですが、学生にはメリットがありません。

文法は後回しで、発音を真っ先にした方が効率がいい理由

学校でまず耳・会話中心で始めて、後で読み書き・文法を勉強していたら、「話すくらいならできるけど」という人が何倍にも増えていることでしょう。もっと多くの人が外国語を身につけられているはずです。

外国語の発音は、子供の頃に勉強すれば比較的簡単に吸収できますが、大人になればなるほど、母国語にない音の聞き分け・発音がしにくくなります。人間の脳はそういう仕組みだそうで、実際いろんな国の学生さんを見ても、勉強し始めた年齢が何より重要な鍵だと感じます。
発音学習は、とにかく一刻も早く始めた方が得です。

算数の公式を覚えているとすばやく正解を出せるのと同じで、文法を覚えていれば機械的に答えが出せますが、
先に文法を丸暗記するのは、クイズの答えを先に見てしまうようなもので、自分で法則を見つけ出す楽しさが奪われてしまいます

世界地図や偉人の名前は覚えられない子供が、ゲームの中の地図や人物のことはよく覚えていたりしますよね。自分で能動的に考えたり体験したりした内容は、不思議なほど簡単に頭に入り、残ります。
外国語も、まずたくさん聞いたり話したりして、そこからなんとなくパターンが見えるようになってから、答え合わせとして文法説明を見た方が、「やっぱりね!」とか「そうだったのか!」と印象に残り、記憶しやすくなります。

そういう意味でも、日本語を使わずにフランス語をフランス語だけで学べる語学学校や教材は効果的です。文脈から自分で予想する力も鍛えられるし、いちいち日本語訳せずに話す癖がつくからです。

話すだけなら文字はいらない

識字率が低い時代や国のことや、読み書きできなくても日本語で会話できる外国人のことを考えれば分かりますが、読み書きはできなくても、会話はできます
語学は文字で学ぶものだと思っている人もいるかもしれませんが、話すだけなら文字は必要ないわけです。

会話だけなら動詞活用もダイエットできる

会話で使う文法は、書き問題よりシンプルです。
フランス語の例をあげます。下の表は、marcher(意味は「歩く」で、語尾が-ERで終わる-ER動詞)の現在形です。
学校の授業では、こういう動詞活用表が教科書の最初にまず出てきて”Je marche, tu marches…”と暗唱させられ、テストでつづりを書かされます。

  • Je marche
  • Tu marches
  • Il (Elle) marche
  • Nous marchons
  • Vous marchez
  • Ils (Elles) marchent

フランス語ではこのように主語に合わせて動詞が6通りに活用しますが、それは書いた場合(つづり)の話
音声を聞くと分かりますが、主語がJe(私)、Tu(君)、Il(彼)、Elle(彼女)、Ils(彼ら)、Elles(彼女ら)の時の動詞の発音は全部同じです。
話す場合には、これと、Vous(君たち/あなた)と、Nous(私たち)の時の計3パターン覚えるだけでOKです。もっと言えば、友達同士(など、Tuで呼び合う間柄)の会話では、Nousの代わりにOn(←動詞活用はIl/Elleの時と同じ)を使うことが多いので、いっそNousも切り捨ててしまうとしたら、たった2パターンです。

書く場合は主語に合わせて6通りのつづりの暗記が必要ですが、会話では(動詞・時制にもよりますが)2、3通り覚えればいい場合が多いわけです。
暗記に使う時間が半分になるため、サクッと先に進めます。
また、文語的なPassé simple(単純過去時制)なども、教科書には他の時制と並んで載っていますが、フランス語で小説でも書かない限り正確に覚える必要はなく、読んで分かる程度で十分です。
日常に不要なものを減らしていくと、動詞活用のハードルはだいぶ下がります。

フランス語で話せるようになりたい人の勉強方法

というわけで、会話できるようになるのが目的でフランス語を始めるなら、最初のうちは文字ではなく、音で勉強した方がいいと思います。赤ちゃんになった気分で:)

フランス語圏の先生や友達がいればベストですが、
自力でできる勉強法をまとめると、こんな感じです。

  • 使えそうなフレーズや単語を集めて、とにかく口に出して言ってみる。
  • フランス語で歌ったり、発音矯正クラスや教材を使ったりして発音を勉強する。
  • 必要に応じて、文法の答え合わせをする。
  • 言いたいことをフランス語でアウトプットする練習をする。できれば誰かと話してみる。書く方も覚えてきたら日記を書いてみる
  • 慣れてきたら、映画、ドラマ、音楽、テレビ番組や動画、ラジオなどで補強する(映画は字幕があって答え合わせもしやすい)。
  • 読む方も身についてきたら、本や雑誌やネット記事を読み漁る。

iPhone, iPadやMacなどのSiriや、Googleなどの音声認識機能でフランス語を入力すれば、簡易発音チェックにもなります。
↓のように、母国語を使わずに学習でき、音声認識機能で発音練習できるソフトもあります。(‎別ページ 高校生以上の大人向け発音上達方法に詳しく書きました。)

フランス語を話せるようになりたい人向けの教材

ある程度のレベルになったら、映画や本、記事、音楽、テレビ、ラジオ、辞書などでフレーズや単語をストックしていけばいいですが、最初のうちは教科書、参考書で集めるのが手っ取り早いでしょう。

ロゼッタストーンは、母国語を使わない外国語学習ソフトの代表格。絵と流れから文法や語彙を推測し、必要に応じて自分で調べる仕組みです。発音判定機能も付いています。発音機能については別ページ高校生以上の大人が効率よく発音矯正する方法に書いています。

標準的なきれいな発音を目指すなら、カタカナで発音を覚えるのはタブーです。
詳しくは別ページ高校生以上の大人が効率よく発音矯正する方法&日本訛りの原因・特徴に書いていますが、10代後半以上の大人は、音の出し方を頭で学ぶのが近道です。

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